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- 衛生関連
- 2024.10.21
弱酸性次亜塩素酸水やオゾンなどの消臭について

洗浄・除菌と共に悩みの種である消臭。臭いの原因となる汚れやカビなどをキレイに洗浄することで解消することができますが、長年積み重なったものはなかなか臭いを取ることができません。 そのため、瞬間的に臭いを消すため消臭剤を使用されていると思います。弱酸性次亜塩素酸水やファブリーズなどで使用されている第4級アンモニウム塩、業務用で使用されるオゾンなど様々な消臭効果を持つものが増えてきていますのでご紹介させていただきます。
弱酸性次亜塩素酸水
コロナ禍から有名になってきた弱酸性次亜塩素酸水ですが除菌効果だけでなく高い消臭効果も持ち合わしています。介護施設や病院などでも昔から使用されていて、なかなか取ることのできない猫の尿の臭いなども消臭してくれます。 弱酸性次亜塩素酸水は次亜塩素酸(HOCI)の含有量によって効果が決まってきます。 HOCIの酸化力によって菌やにおいの基になる物質を分解し除菌・消臭を行います。 詳しくは下記、記事もご覧ください。
基本的に消臭目的で使用されているところは弱酸性次亜塩素酸水用噴霧器や超音波噴霧器などを使用して噴霧しているところが多く有人空間でも使用されています。 一時期、噴霧をしてはいけないなどとニュースが出たことがありますが、弱酸性次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを理解していないメディアによる誤報でした。 実際は有人空間で噴霧しても問題なく、メーカによっては安全性の試験を行っているところもあります。
オゾン
オゾンでの消臭はご家庭よりホテルなどの業務用で使用されることが多いです。 オゾン(O3)は酸化力が非常に強い反面、酸素(O2)と比較するとかなり不安定な物質になります。 また菌やにおいなどの物質が近くにあると酸素原子3つのうち1つを分離させて酸素になろうとする性質があります。 菌やにおいの物質は酸素原子と結びつくと酸化するため、物資が破壊されます。 したがって元々オゾン(O3)だった物は酸素(O2)だけが残り、菌やにおい物質が消える為、除菌・脱臭が行われます。 脱臭効果が高いオゾンですが、扱いが非常に難しいというデメリットも存在しています。 日本産業衛生学会ではオゾンの作業環境基準としての許容濃度を0.1ppmと定めており0.1ppm以上は鼻・のどへの刺激や視力の低下など人体に悪影響を及ぼすことが確認されています。 除菌・消臭で使用する場合は0.1ppmで使用するため、人がいない空間で使用する必要があります。 また除菌・消臭でエビデンスを取得しているところも0.1ppmであれば8時間~12時間で効果が発揮しているものが多く、濃度が高くなればなるほど危険性が高くなります。また残存時間も十数時間と長く残ります。 本来はほぼ一日動作させ換気を行うのですが、そこまで時間をかけることができない場所などでは換気が不十分な場所でも他の清掃作業を行っているところも多くあります。 除菌・消臭効果がある濃度で使用する場合、有人空間で使用が出来ないことと換気も含めると長い時間が必要になるため、使用する環境が限られてきます。
第4級アンモニウム塩
第4級アンモニウム塩は除菌・消臭剤などで使用されている化学物質になります。 ファブリーズなどでも使用されていて成分表にある「Quat(クウォット)」とは、第四級アンモニウム塩(Quaternary ammonium compounds)の総称になります。 第4級アンモニウム塩は塩化ベンザルコニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウムなどを含みます。 第4級アンモニウム塩は消毒剤の有効成分になり、菌を除菌することで臭いを抑えます。 第4級アンモニウム塩は毒性があるため、口や目に入らないように気を付ける必要があります。 したがって噴霧には向いておらず、スプレーして除菌・消臭を行う製品になります。
まとめ
消臭で使用される成分についてご紹介させていただきました。 弊社では噴霧でもスプレーでも使用でき、コストも安い弱酸性次亜塩素酸水をお勧めしていますが、 この成分だから良い悪いというわけではなく使用する目的や方法などによって最適な商品を使用しましょう。 また空間で噴霧して除菌する場合でもスプレーで使用する場合でもメーカーの使用方法を守って使用してください。