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- 清掃・洗浄
- 2024.04.11
アルカリ洗浄剤に使用されるナトリウムについて
洗浄剤に含まれる化学物質は「○○ナトリウム」とナトリウムが付く物質が多く存在しています。
ミラクルクリーナーZに使用されている「炭酸ナトリウム」「硫酸ナトリウム」を始め「水酸化ナトリウム」「過炭酸ナトリウム」「重炭酸ナトリウム」「セスキ炭酸ナトリウム」などの成分について紹介させていただきます。
アルカリ洗浄剤にナトリウム化合物が使用されている理由
アルカリ洗浄剤はpHの値が大きいほど洗浄力が上がりますが安全性は低くなり、pHが12を超えてくるとゴム手袋が必要になったります。 ナトリウム化合物を入れることでpHをアルカリ性にすることができ、洗浄力を上げるために多くのアルカリ洗浄剤にはナトリウム化合物が入っています。 ※水道水質基準値(pH5.8〜8.6) pHによる洗浄剤の種類についてはこちらもご覧ください。
ナトリウム化合物の種類について
ミラクルクリーナーZもアルカリ洗浄剤になりますのでナトリウム化合物を使用しています。 「炭酸ナトリウム」「硫酸ナトリウム」の2種類を使用してアルカリ性を実現しています。 似たような名前の化合物も存在していますので内容について次に紹介します。
炭酸ナトリウム
ミラクルクリーナーZに使用されている炭酸ナトリウムは無機物の食品添加物になります。 主に中華麺やこんにゃくの凝固剤として使用されています。 一般的にpHは11付近を指します。 人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質を排出させないPRTR制度や労働安全衛生法(SDS交付義務対象物質)や消防法、毒物及び劇物取締法に該当しない安全な物質になります。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当なし ・毒物及び劇物取締法・・・該当なし ・消防法・・・該当なし
硫酸ナトリウム
ミラクルクリーナーZに使用されている硫酸ナトリウムは無機物の食品添加物になります。 主に温泉の主要含有物資になり、汗疹(あせも)や皮膚のひび割れ、あかぎれの予防効果があります。 また古来から石薬として医薬用に使われてきた安全な成分になります。 一般的にpHは9付近を指します。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当なし ・毒物及び劇物取締法・・・該当なし ・消防法・・・該当なし
水酸化ナトリウム
水酸化ナトリウムは別名「苛性ソーダ」と呼ばれる無機化合物になります。 主に工業薬品として広範囲に使用されていますが、水酸化ナトリウムは毒物劇物になるため、人体に非常に強い腐食性があります。 また水と食塩を電気分解した商品は水酸化ナトリウムを生成しているものが多く、水酸化ナトリウム不使用と記載があっても気を付ける必要があります。 一般的にpHは12以上を指します。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当する ・毒物及び劇物取締法・・・該当する ・消防法・・・該当なし
過炭酸ナトリウム
過炭酸ナトリウムは過炭酸ソーダや過炭酸塩と呼ばれる化合物になります。 主に酸素系漂白剤として使用されています。 労働安全衛生法、消防法などに該当し、加熱、衝撃、摩擦などにより爆発する危険性があります。 一般的にpHは10.5付近を指します。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当する ・毒物及び劇物取締法・・・該当なし ・消防法・・・該当する
重炭酸ナトリウム
重炭酸ナトリウムは炭酸水素ナトリウムや別名「重曹」と呼ばれる無機化合物になります。 危険性は低いですが、ナトリウム化合物の中では最も弱いアルカリ性を示すため、洗浄力が弱く汚れが落ちにくいものが多いです。 一般的にpHは8付近を指します。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当なし ・毒物及び劇物取締法・・・該当なし ・消防法・・・該当なし
セスキ炭酸ナトリウム
セスキ炭酸ナトリウムは炭酸ナトリウムと重炭酸ナトリウムの復塩化合物になります。 危険性は低いですが、重炭酸ナトリウム同様アルカリ性が低いため、洗浄力が弱く汚れが落ちにくいものが多いです。 一般的にpHは9.8付近を指します。 ・PRTR制度・・・該当なし ・労働安全衛生法・・・該当する ・毒物及び劇物取締法・・・該当なし ・消防法・・・該当なし
まとめ
アルカリ洗浄剤に入っているナトリウム化合物によって洗浄力や安全性に違いが出てきます。 もちろん商品によっては含有量を調整して安全性を高めている商品もあります。 使用する場所や汚れ度合、洗浄剤に入っている成分にも注目して商品を選ぶことが必要です。 弊社商品のミラクルクリーナーZは「炭酸ナトリウム」「硫酸ナトリウム」のみを使用しpH12以下の安全なアルカリ洗浄剤になるため、安心してお使いいただくことが可能です。