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  • 衛生関連
  • 2024.07.19

弱酸性次亜塩素酸水の”弱酸性”について

インフルエンザやコロナなどの感染症が流行ったときに良く耳にする弱酸性次亜塩素酸水ですが、この"弱酸性"の意味を皆さん知っていますでしょうか。弱酸性にすることでどんな効果があるのか紹介していきます。

弱酸性次亜塩素酸水とは

弱酸性次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウムを弱酸性の領域までpHを調整した除菌水になります。
元々次亜塩素酸ナトリウムのpHは12以上の非常にアルカリが強い液剤になります。
劇物にも該当する次亜塩素酸ナトリウムを様々な方法で弱酸性(pH5.5)の域まで調整し安全に使用できるようにしたものが弱酸性次亜塩素酸水です。

弱酸性にする理由

次亜塩素酸ナトリウムを弱酸性にする理由は除菌力と安全性が非常に高くなるからになります。
除菌力には次亜塩素酸「HCIO」濃度が重要になります。この含有量が多ければ多いほど除菌力が高くなります。厚生労働省の発表によると弱酸性にすることで除菌力が80倍上がるとされています。

また次亜塩素酸ナトリウム自体は劇物になりますので素手で触ることはできません。
弱酸性にすることで素手で触っても安全に取り扱えるようになります。

コロナ過の際、次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)を薄めて除菌に使用してくださいと発表がありましたが、非常に危険なのでお勧めしません。
上記でお話ししたように次亜塩素酸ナトリウムは劇物になりますので手や目に入ると爛れたり失明する原因になります。また水道水で薄めるため、pHも思うように下がらず除菌力も弱いものができます。

弱酸性次亜塩素酸水の種類(生成方法)について

上記で述べたように弱酸性次亜塩素酸水はpHを調整して生成されます。
生成方法には「混合式」「電解式」の2パターンあります。

混合式について

弊社の弱酸性次亜水ARCも混合式で生成しています。
混合式は次亜塩素酸ナトリウムと有機酸を混合することで弱酸性の領域までpHを調整します。

基本的に強アルカリ性と強酸性の液剤を混ぜると有毒ガスが発生したりしますが、専用の機械を使用することで安全に混合することができます。
専用の機械がいることとと強アルカリ性、強酸性の液剤を使用するため一般の方が混合式にて弱酸性次亜塩素酸水を生成することは難しいです。
簡単に生成することが難しいですが、電解式に比べ消費期限が長いものが多いのが特徴です。

電解式について

電解式は水に塩(塩化ナトリウム)を入れて電気分解して生成します。
簡単に作成できる反面、消費期限が短く基本的には作成して3日ぐらいでただの水に戻ります。
ですが、家庭用に機械が販売していたり入手のしやすさはありますので作成してすぐに使い切る方法であれば効果効能は混合式と変わりません。

弱酸性次亜塩素酸水のpH・濃度(ppm)について

弱酸性次亜塩素酸水には様々な濃度で販売されているものが多いですが、弊社としては50ppmで使用できるものをお勧めしています。
図を見ていただければわかるかと思いますが、一般家庭や飲食店にいる菌やウイルスは50ppmで効果があることが分かっています。

弊社の弱酸性次亜水ARCは250ppmになりますので5倍希釈して使用していただくことが可能です。
他社の商品で500ppmや1000ppmで販売しているものがありますが、50ppmで使用する場合10倍希釈や20倍希釈することになります。必然的に弱酸性次亜塩素酸水より水の割合が非常に多くなり希釈後のpHが中性に寄りすぎる場合がありますので希釈後のpHにも気を付ける必要があります。

pHの除菌力が一番高いところはpH5.5前後になります。

まとめ

弱酸性次亜塩素酸水で大事なものはpHと濃度になります。
良く電解式で使用されている"弱酸性・微酸性・アルカリ性" 次亜塩素酸水の区分などでこれは良い・悪いみたいな話をする人もいますが、その言葉は大事ではなくpHと濃度がどのくらいなのかを確認するようにしましょう。
pHは5.5±0.5 濃度は50ppm以上ある物がコストバランスも含め除菌剤でおすすめします。