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How to knowledge

  • 衛生関連
  • 2024.08.29

「殺菌」「除菌」「抗菌」の違いについて

衛生商品でよく聞く除菌や抗菌、殺菌などの用語がありますが、それぞれの違いについてご存じでしょうか。どれも菌やウイルスに対して使われる用語になりますが意味合いが違うものがありますので紹介させていただきます。

殺菌について

殺菌は「細菌などの微生物を殺す」ことを指します。対象とする菌の種類やどのくらい取り除く必要があるかは特に決まりはなく、仮に1種類の菌しか数を減らすことが出来なかったとしても菌の数を減らすことが出来れば「殺菌」を表示することができます。
但し、殺菌を表示することができる商品は「医薬品または医薬部外品」のみとなります。

除菌について

除菌は「細菌などの微生物を取り除く」ことを指します。殺菌では"殺す"ことになっていますが、実は殺菌と除菌は表示できる商品に制限がある以外に違いはありません。
除菌は「医薬品または医薬部外品」以外にも使用することができるため、洗剤や清拭用シートなどの雑貨にも使用されています。
除菌も殺菌と同様に取り除く菌の種類や程度に決まりはありません。

抗菌について

抗菌は「細菌などの微生物の増殖を抑える」ことを指します。日本産業規格(JIS)では加工をしていない製品の表面と比較して最近の増殖割合が100分の1以下(抗菌活性値2以上)である場合、抗菌効果があると規定しています。
「殺菌」や「除菌」のように菌を殺したり、取り除くような効果はありませんが、増殖させないようにするため人が良く触れる箇所に抗菌施工をし感染症予防の対策をすることができます。

まとめ

衛生商材でよく使用される「殺菌」「除菌」「抗菌」の説明をさせていただきました。
様々な菌・ウイルスに対して実証試験をしている商品は多くありますが、景品表示法的に商品には除菌や殺菌の表示のみしかできないことが多いため、詳しい内容を知ることが難しいことがあります。

それを逆手にとって1種類の菌しか効果がないのに99.99%効果がある!など表示している商品などもあります。商品を買う前にホームページやメーカなどに菌・ウイルスの実証試験をしているのかなどを予め調べることも必要です。