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- 衛生関連
- 2024.09.03
除菌剤の正しい使用方法について
コロナ禍も経てみなさん除菌剤を使用して清掃することが日常的になってきました。 今まではアルコールなどで手指の消毒などは行っていたと思いますが、テーブルやドアノブといったモノに対しても定期的に除菌をする人も増えたかと思います。 ただ除菌の仕方を間違えて使用している方も多いので、正しい除菌の方法をお伝えします。
手指の消毒(除菌)剤について
まず消毒(除菌)剤には手指に使用できる物とできないものがあります。 手指に使用していい除菌剤は「医薬品・医薬部外品」のみになり、雑貨品の除菌剤に関しては手指に使用することができません。 コロナ禍の際に消毒用アルコールが不足しているため、厚生労働省から「新型コロナウイルス感染症の発生に伴う薬局等での高濃度エタノール製品の取扱いについて」という題目で「医薬品・医薬部外品以外の商品でも消毒用エタノールの代替品として使用して良い」と通達がありましたが、令和6年6月30日に廃止されています。 したがって薬機法上、手指に対して安全性を確認している商品だとしても「医薬品・医薬部外品」以外の商品は手指に使用していいと謳うことはできません。
モノに対する除菌について
飲食店などでテーブルにアルコール製剤をシュッシュッと吹きかけて布巾などで清掃している姿を良く見かけると思います。 一見、除菌・清掃をちゃんと行っているように見えますが、実はこの方法では除菌剤の効果を最大限発揮させることができません。 汚れいているテーブルなどに除菌剤を吹きかけても、汚れが除菌効果を減少させてしまうからです。 菌やウイルスに対して敏感な病院の清掃でも最初に除菌から行うことはありません。 まず清掃を行い、ある程度の汚れを落とした後に消毒・除菌を行います。 これは消毒・除菌剤はウイルスや菌にきちんと接触して初めて除菌効果を発揮するからです。 また「1000個のウイルスがある状態」から除菌するより最初に清掃し「100個のウイルスが残った状態」で除菌を行った方が除菌効果を多く得られるためです。 ですので除菌を行う前に一度清掃を行ってから除菌剤を使用することをお勧めしています。
除菌の前に清掃を
正しい除菌をする際はまずは清掃することが大切です。 下記の図ではミラクルクリーナーZとアルコール、洗剤を使用した際のATP検査(汚れの残り具合を調べたモノ)になります。
見ていただくとわかるようにアルコールで清掃しただけだと汚れの値が高いことが分かります。 これはアルコールは除菌や殺菌力が高くても洗浄剤ではないため、汚れを十分に落とすことができないためです。 汚れを落とせていないまま再度、アルコールを使用したとしても除菌効果が低くなるため、まずは洗浄剤やミラクルクリーナーZなどで汚れを落とした後に除菌剤を使用することで効果的に除菌を行うことができます。
まとめ
除菌剤を手指に使用するときでもモノに使用するときでも、まずは汚れを落とすことが除菌効果を高めるためには必要です。 また洗浄剤でも清掃後に十分にすすぎやふき取りを行わない場合、洗浄剤の成分が汚れの代わりに残る場合があります。ミラクルクリーナーZは界面活性剤などを使用していないため洗剤の残渣が残らないため、すすぎやふき取りを簡単に行うだけで汚れを落とすことができます。 感染症予防を行う為に除菌することは大切ですが、同じように清掃することも大切なため、洗浄剤などにも注目するようにしてください。